何かしら理由が欲しい人は多い
皆さんは、「レッテル」ってどう思いますか?
「レッテル」というのは、貼られるととても不快ですよね。
そして一度貼られたレッテルを覆すことはとても大変です。
ところが、自ら「レッテル」を貼りたがる人は少なくありません。
つまり、自分がうまくいかないときの「理由」が欲しいのです。
「理由」があったところでうまくいくわけではないのですけど、
人間とは不合理な生き物です。
例えば、「HSP」。
少し前に流行って、芸能人が僕もだ私もだと取り上げたり、
本が流行りました。
いわゆる「繊細な人」の性格を指します。
□空気を読んでしまう
□強く頼まれると断れない
□感情移入しやすい
□誰か機嫌が悪い人がいると不安になる
□細かいところが気になってしまう
などなど。
こういうチェック項目を見て、
「私はHSPだ!」
ということを当たりクジを引いたかのようにいうのです。
「HSP」というのは、ただ性格を「形容」したものですから、
頑固だとか、慎重だとか、優しいとか、冷静ということに変わりないのです。
ところが英語3文字となっているだけで、飛びついてしまうのが日本人の癖でしょうか。
もっと突き抜けてくると、
えせスピリチュアルにはまってしまう人たち。
「宇宙に愛されるためには…。」
「あなたは前世でのカルマが…。」
「あなたのガーディアンエンジェルが…。」
「素粒子学的に波動が…。」
おそらくちゃんと説明してと言われても、
ちゃんと説明できないものばかりです。
でも人間は、なぜか、
「納得」して「安心」したい生き物なのです。
どういう人がハマってしまうのか?
□うまくいっていない
□同じようなことで苦労している
□長年引きずっていることがある
□努力が嫌い
こういう人たちです。
脱する術がないのかといわれれば、そうではありません。
術はあるのです。
…が、頑張りたくないか頑固なのです。
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