質より量?量より質?
皆さんは、質と量のどちらを重視しますか?
「そんなのものごとによるよ!」
ですよね。
では「情報」はどうでしょう?
現代に生きる私たちは、
莫大な量の情報に、簡単に手が届きます。
画面の向こうに、キーワードだけで選びきれない情報が待っています。
本屋に行かなくても、
売れ筋の本が翌日には届く世界です。
「情報」は質より量ですか?
量より質ですか?
ときどき、SNSで、
「読書マラソン」?のような投稿を見ますが、
違和感しか感じません。
本をたくさん読んで、
「何をしたいの?」
と、思ってしまいます。
本を読むことは素晴らしいことですが、
数日後には殆ど忘れてしまうものです。
だから「量」を重視しても、ただのマスターベーションになってしまいます。
あと、成功者の果てしなく異世界のストーリーばかりを読んでいる人。
「もう少し足元見ようよ。」
と、思ってしまいます。
自分を見ていないで、自分とは全く違うタイプの人の行動に感化されても、
結局は、何一つ実践できなかったり、
ズレてしまうこともまた、マスターベーションです。
イソップ物語に、『ネズミの相談』という話があります。
ネズミたちが住む家屋に、ネズミ捕りの名猫がやってきます。
ネズミたちは相談会を開いて、何とかする策を練ります。
一匹のネズミが「首に鈴を付ければいいんだ!!」と閃いて、
皆がそれに賛同します。
あるネズミが「誰が付けにいくの?」と訊くと、
シーンと静まり返ってしまうのでした。
「情報」は、
「自己理解」を飛ばしてしまうとこうなってしまいます。
選球眼を磨くためのトレーニングなら「量」もいいですが、
私たちは、便利でありながら、
「便利」というその膨大な「量」から、選び抜くことを課せられてもいるのです。
・実践できること
・今の自分にマッチしていること
・理解できて、人にも説明できること
これくらいの情報が、本当は意味があるのではないでしょうか。
映画やアニメの一つのセリフでも。
本一冊のなかのほんの一節でも。
おばあちゃんから聞いた言葉でも。
膨大なインターネットのその先の情報より、
先の3つの条件をクリアしていることが、大事な情報なのです。
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